「些細なことながら、このようなニュアンスの違いの積み重ねによって読者は、少しずつ、しかし確実に原典から遠ざけられて行く。」その一六 5-(19)の1 東京書籍という出版社があります。小学校・中学校・高等学校の教科書を作っている会社です。ホームページ、教科書に関してはこちら(http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/kyozai2008/menu.html)。 教科書以外にも本を出しています。「東書アクティブ・キッズ」というシリーズがあって、そのなかに『10代をよりよく生きる読書案内』があるんですね。
── ということです。 編著者は ──
── ということです。(http://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/4487755660/) さて、『10代をよりよく生きる読書案内』の「海外編」というのが刊行されたんですね。私の勤める書店にも入荷しました。
── だそうです(http://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/4487755646/)。もしかすると、この本も「全国学校図書館協議会選定図書」になるのかもしれません。なりそうですね。 編著者は、やはりこやま峰子。 私が手にとって、目次にざっと目を通してみると、ありました、ありました、『カラマーゾフの兄弟』(もちろん最先端=亀山郁夫訳)が。「また何も知らないで安易に紹介したんだろうな」と思いながら、私が『カラマーゾフの兄弟』の紹介文章(こやま峰子自身が書いています)を読むと ──
ああ、これは確実に「全国学校図書館協議会選定図書」になるでしょうね。「全国学校図書館協議会」がどんな組織かは知りませんが、きっとたくさんの本を読んでいる信頼できるひとたちの集まりでしょうから。 ああ、素晴らしいこの世界! |